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情報管理部門(海外情報を含む)

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情報管理部門(海外情報を含む)

鳥インフルエンザ監視:1994年に香港で発生したH5N1亜型強毒型鳥インフルエンザは、ヒトへの感染事例が頻発し、不幸にして多くの方々が命を落としました。これは、香港における生鳥市場という特殊な環境で起きてしまった不幸な事例でした。鳥インフルエンザウィルスのヒトへの感染・拡散率は低く、いわばレアケースでしたが、その致死率が高かったことから世界中でセンセーションを巻き起こしました。

私どもは、鳥取大学微生物学研究室の協力を得ながら、国における鳥インフルエンザ・モニタリングに先立ち1997年より当社のクライアント様の環境に関してのモニタリングを開始しています。こうした環境下、2004年にわが国において78年ぶりに鳥インフルエンザが発生してしまいました。広範囲なモニタリングの必要性を感じた私どもは、ウィルス精製を目的として超遠心機を備え、厳密な管理環境の下で鳥インフルエンザ検査用の抗原を自家製造・検定してモニタリングを実施しています。
また毎年11月から3月の鳥インフルエンザ流行期に、新潟県・福島県および宮城県の定点におけるハクチョウについて、鳥インフルエンザウィルスの保有状況を監視し続けています。

ちなみに、当社の代表取締役社長・白田一敏は農林水産省の委託を受けて、家禽疾病小委員会のメンバーとして各種の会議に参加し、業界の意向を行政面への反映を期した意見を述べています。

 

海外の養鶏事情の調査もしばしば行います。上は中国(瀋陽)の養鶏開発事業調査時の写真

 

新規鶏病情報の収集:業界では時に新たな鶏病が発現することがあります。それらの多くは、外国から輸入されるヒヨコに由来しています。

私どもは海外へのルートを元に、こうした問題を解決すべく外国現地へも赴き、専門家の仲間同士として問題解決への道を探ります。こうした場合に当社の立場はあくまで第三者であり、その立ち位置で発現している鶏病問題をサイエンスレベルで共同で解決することをお互いの目的として、真摯に向き合うこととしています。

この様にして得られた情報は、相互の理解の下に必要とされるクライアント様へ提供し、情報共有により、可及的早期に解決するよう努力します。

 

その他の情報:当社が発足させた業界の研究会として、養鶏産業研究会(JPISTRA)があります。業界で取り上げるべき課題に絞り込んだテーマについて、国の内外で得られる情報を取材してこの研究会で紹介し、参集される方々と自由に討議することにより理解を深めることに協力しています(写真1、写真2)。

 

写真1 PPQC主催のセミナーの風景

写真2 情報の紹介:シンポジウム