飼料の品質管理部門

飼料中のサルモネラ菌のモニタリング:飼料が、サルモネラ菌の中でも食中毒の原因菌として警戒されているSE菌の、鶏への感染源として重要であるという事実を確認したのは当社の研究が最初です(この研究をもとに、当社の現代表取締役である白田一敏が山口大学連合大学院で博士号の学位を取得しました。当時の研究データの一部を写真5、写真6に掲載しています)。私どもの実施した一連の研究と啓蒙活動により、飼料へのサルモネラ菌の目移入レベルは著しく改善されたものと自負しています。

 

写真5 1999年:獣医学会:発表データ

写真6 サルモネラの遺伝子解析データの一例

 

 

健康な鶏と良質の飼料が健全なタマゴを生産するための第一条件であることは当然ですが、毎日供給される飼料を厳密に検定する作業は十分とは言えないのが実情です。私どもでは、各クライアント様の要望に応じて毎ロット略々1Kgずつ採取し、迷入している菌を可及的に検定しています。その際、通常規定されている25g/サンプルではなく、ニワトリが通常毎日食べる量を前提として100g/サンプルについて検定することで、データの厳密性を期しています。

 

 

飼料のアミノ酸レベル検定:現在の採卵養鶏現場では、適正かつ最少理想量の飼料を与えて、最良のタマゴを得るのが経営の根幹です。ときに飼料中のアミノ酸レベルを検定することで、各クライアント様の飼育する各鶏群がベストのパーフォーマンスを維持しているかどうかを知ることができます。

当社では、各種飼料のアミン酸計測数値を得てさらにそれを分析・対比して飼料の品質レベルを客観的に知るお手伝いをしています(写真7)。

写真7